「どうせ……貴方も私の事を本気で愛してくれないくせに」
「冷炎の魔女」の異名を持つ「魔女」の一人。愛称はロゼ。 戦車の国・ヘットの軍人であり、階級は大将。 ヘット国王・ルブルムの側近も兼任している。
非常に真面目で寡黙。冷然とした人物で、表情の変化が非常に乏しい。 淡々とした敬語、鋭く刺すような冷ややかな視線も相まって 敬遠されがちで、少し近寄りがたく取っ付き難い。 他人に干渉されるのも、するのも嫌い。
両親の過干渉が酷く束縛が強かった為、幼少期は非常に不自由な生活を送っていた。 国軍中佐であるルージュは双子の兄弟で、ロゼが兄。 兄弟仲は非常に悪く、彼を「卑しく醜い生き物」と称する程嫌悪している。 ダリウス、オーティス兄弟の幼馴染で、今でも彼らとは仲がよく 定期的に手紙のやり取りをしている。
自分に自信がないというわけではないが、誰かに好かれる要素があるとは思っていない。 仕えているルブルムを敬愛しており、彼を守る為ならば命を捧げることも辞さない。 その忠誠心は、ヘットにとって益になるか否かで人を判断してしまう程。
アヴェルスに一目惚れされ、何かと彼に絡まれているが ロゼ本人はいっときの気の迷いだと思い疑っていない。