魔女

アイン・ソフに選ばれた名誉ある魔術師の称号。 魔女に選定されたものには固有の魔女名が与えられ その魔女名と共に自身の名前を名乗ることを「魔女の宣誓」と呼ぶ。 宣誓を行った人物は世界に正しく魔女であると認識され、莫大な能力と引き換えに逃れられない使命を与えられる。 魔女の使命とは、世界の危機に悪魔憑きと共に世界を救うべく戦うこと、そして「世界の敵」である「魔導師<イヴィルカース>」の殲滅。 その為、戦場以外での死は許されず、役目を終えるその日まで世界の為 ひいては世界上の生物の為に生き続けることとなる。 役目を終える時期は魔女ごとに違う為、どれほど長く生きることになるかは魔女本人にもわからない。 魔女を殺せるのは同じ魔女と魔導師だけであり、自死を望むならば同じ魔女か魔導師の手によって殺される他に手段はない。

術式の基礎を学ぶ上で彼らの存在は必要不可欠。 「獄炎の魔女」アイザック攻撃術式 「宵闇の魔女」カザルス闇の術式 「審判の魔女」ミカル防壁の術式 「蒼空の魔女」ラザフォード治癒の術式 「黒薔薇の魔女」ヴィドラーク空間術式 以上5名の魔女の術式はセフィロトにおいて魔術の基本と言われている。

最古の魔女は**「神託の魔女」リチャード・オリヴァー「誓剣の魔女」セドリック・オリヴァー**。 全ての魔術の開祖である。

神徒(グラオデーレ)

白き導きの神・ヴァイスに絶対忠誠を誓う名誉ある騎士に与えられる称号。 魔女名を宣誓することで世界に認識される魔女とは違い 選定された時点で基本的な能力が増大、世界に認識され使命を課される。 使命とは魔女同様に世界の危機に悪魔憑きと共に世界を救うべく戦う他 裏世界クリフォトの封印、セフィロトに出現したクリフォトの残留思念の排除も含まれる。 魔女とは違い戦場以外の死が認められ、セフィロトに生きる生物と同等に老衰し、死亡する。 最古の神徒は**「燈火の神徒(ファロセーカ・グラオデーレ)」ベネディクト・マーフィー「闇瑞の神徒(ヘスペシャラフ・グラオデーレ)」ジェレミア・ジェニスタ**。 神聖魔術の開祖である。

魔導師(イヴィルカース)

裏世界クリフォトに棲むといわれる悪神の一柱・シルシュから魔力を与えられた者たちの総称。 彼らはただひとりの例外なく[魔導機関アヌビス]に所属しており 魔導師になることはアヌビスに所属することと同義である。 「魔女」よりも膨大な魔力を持ち、世界を破壊する目的で動いている。 魔導師になった者は悪神シルシュと契約状態となり、宝石の名を冠した称号と強大な能力を与えられる。 身体のどこかに悪神との契約の証として称号と同じ魔石を埋め込まれ、それが魔力の源となる。 悪神に魔石を宿されたものは魔石を砕かれない限りは死ぬことはなく、心臓を貫かれようとも再生する。 一方で魔石が破損・破壊された場合、即座に死に至る。 強大な能力の代償として死に至れば遺体も残らず、根の無い花だけがその場に遺るという。

悪魔憑き

名前の通りセフィロトとは別世界に生きる悪魔と契約または強制契約した者の総称。 契約した者は悪魔の能力を一つだけ扱える事が出来る。 契約主が死亡しない限りは悪魔との契約が継続される。 悪魔憑きは意外にも好意的な目で見られる事が多く「世界を守護する選ばれし者」と崇められる。 しかし中には悪魔憑きを気味が悪いと嫌う者も少数はいる。

天使憑き

悪魔憑きと対なす存在。 契約対象が天使に変わっただけで他は悪魔憑きと何も変わらない。 セフィロトとは別世界に生きる天使と契約した者の総称。 契約する天使は指輪に宿っており、ゼルエルは力の指輪に宿っている。

契約主が死亡しない限りは、天使との契約は継続される。 天使の能力を一つだけ扱える事が出来る。

天使憑きは人々から最も好意的な対象として見られる事が多く「世界の祝福」と称される。

世界の災厄

セフィロトに存在する各国に襲撃をしている者たちで 第十一世界・シュヴァルツ帝国第一殿下・クラヴィスの異名。 セフィロトの崩壊を目的としているが、その真意は謎に包まれている。

圧倒的な戦闘能力を持ち、一般的な人間なら太刀打ち出来ずに殺害される。 主な戦力はシュヴァルツ帝国補佐官であったシセル・イライアス。 中には人質がいるらしいが、彼らの圧倒的な戦闘能力を前にして救出すらままらない硬直状態が続いている。

2年前に節制の国・サメフを襲撃し、サメフの住民を虐殺した。 その襲撃によってセリオたちは家族、故郷を失う事となる。

フォルユリアス教団

女教皇の国・ギーメルを総本山とする宗教団体。 ギーメルの国王であるフロストが教皇を務める。

「世界の災厄」に怯える民衆に「教団の教えに従えばいつか理想郷へ辿り着ける」などの謳い文句や フロストの「奇跡」の力で着実に信者を増やし続けている。 教団に入れば救われ、死は全てにおいて平等などの話を説いている。 一部の小国では教団に対して不信感を持っている者もいる。

入信した者はフロストの手により洗脳され、ギーメルに監禁される。 徹底的に生活が管理され、教団に生かされている状態になる。 教団の教えに逆らう者は教団の暗殺部隊「白い悪夢」の手によって始末される。

魔力の花

フロストがフィロタヌスを封印する際に彼から引き抜いた魔力の一部。 大きすぎる魔力だったため各地に分散、一時的に宿主に寄生。 成長する頃合で回収するはずだった。 しかし封印から解けたフィロタヌスが先回りして回収し始めたため、フロストの計画が大幅に崩れる事になった。

宿主の心臓に寄生して宿主の魔力で成長する。 放置しすぎると宿主の身体や精神を蝕み始め、普段温厚な人物が 唐突に暴力的になったり精神的に病む事例が確認されている。

花を引き抜く条件は「宿主が精神的に落ち着いている」状態かつ「宿主に一番親しい人物」に引き抜いてもらう事。 それ以外の条件で引き抜くと魔力ごと抜く事となり宿主は死亡してしまう。

魔導機関アヌビス

キルスティンをリーダーとする魔導師(イヴィルカース)のみで構成された組織。 女教皇の国ギーメルを拠点に各地で暗躍している。 フォルユリアス教団とは協力関係にあり、必要に応じて魔導師を派遣している。 教団関係者数名も魔導師に組み込まれている。 機関の内部や構成員などは謎に包まれているが、圧倒的な人数と戦闘力、魔力で他国を侵略している第三勢力。 またその目的・真意などは不明。 暗殺部隊「白い悪夢」とは対立関係にある。